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北野武監督作品のキッズリターンを観いていたら、

ふと小学3年〜高校3年まで一緒だったカトーマンのことを思い出した。

彼には友達がいなかった。

それどころか転校生だったカトーマンは、同級生だけでなく下級生からもイジメられていた。

しかしオイラは彼に興味があった。

何故ならカトーマンにはオイラを惹きつける魅力があったからだ。

そう、彼は 『 歩くネタ辞典 』 だったのだ。

天然ボケな彼は、稀に想像も出来ない行動をしてオイラ達を驚かせた。

そんな彼の奇妙な行動に興味を持ったオイラは、彼が独りでいる時よく声をかけていた。

そして次第に打ち解けあい、気付けば彼はオイラからくっついて離れなくなっていた。

彼がくっつくと、他の友達はオイラから離れた。

しかしそんな事はお構いなしで、オイラは彼独特の世界に入りこんでいたんだ。




これは、いじめられっ子転校生・カトーマンと過ごした思い出の記録である。


1. カトーマン参上 / 2. 初会話 / 3. あの人 / 4. バレンタインデー /
    



 1. カトーマン参上



小学3年生の夏休みが終わり、2学期が始まった。


始業式の次の日の朝。

夏休みの興奮覚めやらぬ教室に、担任の高木先生が一人の生徒を連れて入ってきた。

今までワイワイ騒いでいた教室が、一気に静まり返る。



『 えっと、転校生を紹介します。加藤満 ( かとうみつる ) 君です。 加藤君、自己紹介して 』

『 あ、いえ、、そんな… 』

『 はやく 』

『 でも僕そんな… 』


教室がザワつき始める。

みんなは加藤君の怯える姿がおかしくてしょうがないのだ。

彼は真っ赤な顔をしてうつむいてしまう。

誰かが 『 わー、赤くなってやんの! 』 と言い出すと教室内は爆笑の渦に包まれる。

オイラも一緒になって笑っていた。

その時だった。


『 そんなに笑ったら加藤君が自己紹介できないでしょ! 』


教室は再び静かになる。

その声はクラスで一番可愛くて、オイラが片想いを寄せていた岡田さんだった。

( オイラは後に、彼女のリコーダーを放課後誰もいない教室でこっそり吹くのだが、今はこの事は置いておこう )




うつむいていた加藤君が、ようやく顔を上げ、そして口を開く。


『 あ、あの加藤です。名古屋から来ました。どうぞよろしく。 』

『 はい、ありがとう。えっととりあえず加藤君の席… 』

『 あ、えっとそれと… 』

『 なぁに?加藤君 』




彼はこの後、驚くべき行動に出る。






突然、彼は背負っていたランドセルを降ろし、ガチャっとロックを外す。

そして中からキレイに包装された細長い箱をひっぱり出した。

その箱の正体は、、







名古屋名物 青柳ういろう




『 あの、これ、おみやげです。 』




小学生らしからぬシブいお土産に、一同、凍りつく。




『 …加藤君あのね、、 』

『 良かったら皆さんでどうぞ 』

『 …加藤君あのね、こういうのわざわざ学校に持ってこなくても良いのよ? 』

『 うん、でもお母さんが持っていけって。 』



先生は困っていた。

何故ならこのういろうは丸ごと1本だったからだ。


たった一本のういろうをどうやって40人の生徒に分ければ良いのだ?

それ以前に切る物もないし、どうやって40分割すべきか?

だからと言って 『 持って帰れ 』 と言うと加藤君もお母さんも傷つくかもしれない…




正直大迷惑なお土産である




さて、どうする先生!?




その時だった。


ある男子生徒が口を開く。




『 ういろうマズイから、オレ食べない 』


続いて他の男子が 『 オレもいらない 』 と言い出す。

そしてそれが口火となり、次々に 『 いらない 』 『 食べない 』 という声が飛び交いだす。


子どもという生き物は非常に残酷である。


しかし正直ういろうは、子どもにとって美味しいと思える食べ物ではなかった。

実際オイラも食いたくなかった。



『 静かにしなさい! 』 と先生がみんなを静め、

『 じゃあどうするの、このういろう?ういろう美味しいよぉ? 』

と言うと、



『 だったら先生が食べればいいやんか! 』

等と、再び教室が騒がしくなる始末。




すると、加藤君。




『 いいです 』




え?




『 給食の時間に僕が食べるからいいです 』






給食の時間


みんなの好奇な視線を気にせずに、

彼はひとり、丸ごと一本のういろうにかぶりついていた。






これがオイラとカトーマンの最初の出会いだ。






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 2. 初会話



カトーマンがオイラ達の学校にやってきて、1〜2週間位経った辺りだっただろうか。

その日はプールで水泳の授業だった。

ちなみにうちの学校のプールは校内にはなく、一度外に出て5〜6分歩いた所にあった。




その移動中のこと。


いじめっ子の日比野中村がカトーマンの尻を蹴りながらオイラの前を歩いている。

カトーマンは薄ら笑いを浮かべながらその蹴りを受けていた。




そんな時、日比野の蹴りが強く入ったのか、彼は突然大きくヨロけた。

そのまま彼は、クラスで一番ムカつかれている女子・八代由美子にぶつかった。





この八代に関わるととても厄介だ。


何故なら彼女に関わると、毎度小さなことが大きく発展してしまうからだ。

しかもこの八代、自分がクラスで一番可愛いと思い込んでいる。

幼稚園位の頃から子役劇団(劇団ひまわりや東俳のような)に登録していて、

小学一年生の頃、一度だけ東海地区限定のバラエティ番組に出演したことがキッカケで

天狗になり始めたのだ。


ちなみにその番組は、肥満児達が集結して運動会みたいなことをさせる企画だった。



そう、



彼女は太っていた。






『 いった〜い!! 』



『 いや、あの、、その… 』

カトーマンしどろもどろ



『 せんせーい!せんせーい! 』

『 あぁ… 』



はじまった… こうなると取り返しがつかないのだ。

カトーマンよ、洗礼を浴びるがよい…



高木先生が 『 なぁに?どうしたの? 』 と近づいてくる。


『 あぁ…いやその… 』





- 八代の大げさな言い回しが始まった -






『 せんせい、加藤くんがね、、、 』

『 うん? 』

『 加藤くんがね、アタシに抱きつこうとしてきたの! 』



『 え… 』



んなわけねー!!

一体お前はどこまで美人気取りだ。



『 加藤くんが? 』

『 うん、加藤くんがね、アタシに近寄ってきて腕をギュッて 』

『 掴んだの? 加藤くんが? 』



ああ、とうとう嘘まで言い出した…

確かにヨロけた拍子に腕を触ったかもしれないが、ギュッと掴んではいない。

話が大きくなってきたぞ…



『 うん! 日比野くんと中村くんに聞いてみてよ! 』



『 本当なの? 』

と、高木先生は二人に尋ねる。



すると、




うん、本当だよ けけけ…


と二人は黒い笑顔で口を揃えて言う。



そう、普段は日比野も中村も八代のことを嫌っているが、

この時ばかりは 『 カトーマンいじめ 』に執着していた為、

調子に乗って一時的に八代の味方になったのだ。


子どもというのは恐ろしい生き物である。



『 あぁ… いや、、その、、 』



カトーマンはただ苦笑いを浮かべ、モジモジするだけだった。

そして先生、困った表情で、



『 加藤くん… 』



ああ… 先生完全に信じちゃってるよ…

先生よぉ、、もうちょっと冷静になって考えようよ…

カァイイ岡田さんならまだしも、この八代だぞ?

確かに教師という職業は子どもを平等に観なきゃいけないものだ。

でもこんなに簡単に日比野や中村の意見を信じて良いのか!?




カトーマン! 何か言い返せ!

さもないとキミが悪者扱いされてしまう!!



『 あの… 』



カトーマンの口が開く。






この後カトーマンの口から、衝撃の事実が明らかにされる!






『 うんこ… 』





『 え? 』






『 犬のうんこ、落ちてたんです… 』





『 は? 』






『 八代さんが踏みそうだったから… 』

『 ・・・。 』

『 踏んだら汚いから… 』






…そう、カトーマンは大きくヨロけたのではなく、

日比野達に蹴られながらも、八代を犬の糞から守ろうとしたのだ。




『 ・・・。 』

八代は何も言えなくなる。



『 加藤くん、えらいねー! 』


と、先生が褒め称える。

日比野と中村は不満げな表情を見せ、走ってプールの方へ行ってしまう。






オイラはこの時、カトーマンはタダモノではないと思った。

普段から物静かで目立たないが、実は物凄く良いヤツなのかもしれない。

ますますオイラは彼に興味を持ち始めたのだ。



この感動的な場面に遭遇したオイラは、

勇気を出して初めてカトーマンに声をかけた。



『 なんかすげーよ、加藤くん 』



すると彼は 『 えへへ 』 と笑い、オイラに向かってコッソリ一言。






『 タカシ君、そのうんこ踏んだよ 』









靴の裏を見ると、それはもう柔らかくジューシーな犬の糞がベッタリと付いていた。

そして後ろを振り返ると、茶色い足跡がオイラのあとを追うかのように点々と付いていた。




これが二人の記念すべき 『 初会話 』 である。






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  3. あの人
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9月も終わりに近づいた頃だっただろうか。


オイラの小学校も運動会の準備が着々と進められていた。

我々小学三年生は、体育の授業で組体操をやる事になっているのだが、、

運動神経の鈍いオイラにとって、この組体操はかなり地獄だった。


カトーマンにとっても同様である。


彼はオイラを超える運動オンチだ。

特に彼の走る姿が面白かった。

内股気味で、左右に首を大きく振り今にも死にそうな息づかいの彼の姿に皆は笑い転げた。




この日の体育の授業は6人ピラミッドを作る練習をした。



チームのメンバーは、

男子 オイラ遠藤カトーマン

女子 安藤小田木村


男三人が下段、身軽な小田が上段、安藤と木村が中段となった。




早速先生が 『 ピラミッド! 』 と言って笛をピッと吹く。

下段の男三人が四つんばいになる。

2回目の笛で、中段の安藤と木村がオイラ達の上に乗る。

この時既にカトーマンの両腕がプルプルと震え始める。

3回目の笛で、小田が最上段に登る。

カトーマン、顔がまっかっか





更に先生が、 『 ピーーッ、ピッ! 』 と笛を吹く。

それに合わせてオイラ達は、下を向いていた顔を正面に向け、 『 ヤー! 』 と言う。




その時だった。




顔を正面に向けることが出来ない位 限界状態になっていたカトーマンが、

『 ぐっ、ぷっっ、ふぅ〜、、 』 とワケの分からない声をあげて崩れた。


当然、中段でカトーマン側にいた木村がバランスを崩す。


『 キャッ! 』


運動神経の良い最上段の小田はとっさに飛び降り、

安藤、遠藤、オイラは崩れなくて済んだ。







『 大丈夫?? 』

と、カトーマンがとっさに木村に言う


『 痛ったぁい… 』




木村の膝は擦りむいて出血している。

それに気付いたカトーマンは突然慌てふためき、


『 大丈夫?ごめん。大丈夫? 』

『 うん… 』

『 ごめん。ホントごめん。大丈夫?? 』

『 うん… 』

『 大丈夫??ごめん。ホント大丈夫?? 』

『 うん… 』




大した傷でもないのに、なかなか立ち上がろうとしない木村に、

カトーマンが延々と謝り続けるので、

見かねたオイラが木村にひとこと。




『 木村ぁ〜、お前鉄人のクセにブリっ子してんじゃねぇよ、バ〜カ 』




すると突然、木村がワァーと泣き出す。




…ヤバい、、。先生に怒られてしまう、、、。




案の定、先生が近づいてくる。

…終わった、、次の休み時間は先生の説教決定だ、、、。




『 どうしたの?木村さん大丈夫? 』

『 いや、あの…その… 』

『 先生あのね… 』

『 いやいや…その… 』


するとカトーマンが、


『 ごめんなさい。僕が崩れてその… 』

『 うん? 』

『 ちがう…たかしくん ( オイラの本名 ) が、 』

『 え? 』

『 いやいや…またまたぁ… ( ニコニコ ) 』

『 ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい… 』

『 木村さん、保健室行く? 』

『 大丈夫。加藤君、もう良いよ 』

『 うん… 』

『 じゃ、お水で傷口洗ってから、これ貼って 』


と、先生はポケットからバンドエイドを出し、オイラ達から離れていく。




良かったぁ…

なんか知らんがオイラは助かった…




木村はまるでサッカー選手の負傷のように、

大げさに足を引きずりながら、水道へと向かう。


『 クソ、、ブリッ子め… 』 と心の中で思うオイラとは対照的に、

カトーマンは足を引きずる木村の背中を心配そうに眺めていた。






休み時間、カトーマンがオイラに近づいてくる。


『 ねぇ… 』

『 うん? 』

『 さっきさぁ、組体操で崩れた時にさ 』

『 うん 』

『 あの人の腕が僕の口に当たった 』

『 うん。で? 』






『 キスだよね、これ 』







『 ハァ━━━━(゚Д゚)━━━━??? 』






『 実はさ… 』

『 う、うん。。 』






『 ボク、、愛してるんだ、あの人… 』







『 ハァ━━━━(゚Д゚)━━━━??? 』





『 だって、、カトーマン、

 まだ転校してきて1ヶ月も経ってないじゃないか… 』







どうやら彼は偶然に木村にキスしたと思い込んだことにより、

彼女を好きになってしまったらしい。


それ以来、カトーマンが木村の話をする時は、

決まって彼女のことを 『 あの人 』 と謎めいた呼び方をして、

事あるごとにオイラに逐一報告するようになっていた。







『 あの人と今日目が合ったよ… 』




『 あの人、田原俊彦のファンなんだって… 』




『 あの人のお母さんネギ買ってた… 』




あの人…





あの人…





あの人…






彼の恋の妄想は、これから更なる暴走を始める。






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 4. バレンタインデー
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2月上旬位だっただろうか。


昼休みになっても独り給食を食べているカトーマンの横で、

いじめっ子の日比野と中村が、カトーマンのランドセルでキャッチボールをしていた。

カトーマンはそれを無視し、黙々と給食を食べている。




『 食うのおせーな、いつも 』


と日比野がカトーマンの頭をゴツンとやる。

カトーマンは食いカスのついた顔でヘラヘラと笑顔を見せ、再び給食を食べ始める。


すると日比野が、


『 オマエの顔きたねぇんだよ! 』


とカトーマンの後頭部めがけてランドセルを投げつけた。




『 いたっ! 』


ランドセルの中身が飛び散る。

カトーマンは頭を押えながら無言でそれをゆっくりと拾い始める。


しかし日比野は容赦ない。

床に落ちたノートをドリブルしたりして更に悪ふざけをしている。




すると、


『 やめなさいよ! 』


オイラがひそかに恋心を抱いている岡田さんの声である。

彼女はまさに正義のカタマリだった。

普通なら彼女のようなタイプは真っ先にいじめられるのだろうが、

何故か岡田さんにはそういう事はなかった。


『 拾いなさいよ! 』


と日比野達に言うが、彼らは 『 バーカ 』 と言い捨て教室から出て行った。






そこでオイラはひらめいた。

この床に落ちた物を拾えば、好感度がアップするかもしれない。






岡田さんに好かれるチャンスだ。




オイラは黙って床にぶちまけられたランドセルの中身を拾い始めた。




『 たかし君ありがとう・・・ 』


とカトーマンが細い声でオイラに言う。




更に岡田さんから衝撃的な一言。




『 たかし君かっこいい♪ 』




『 え? 』















普通に照れた・・・


というか、平気で男子のオイラに向かって 『 かっこいい 』 と言える岡田さんに驚きだ。

いつも思うが岡田さんは同学年とは思えない発言を平気でするのだ。




なんかお姉さんっぽくて好き…




好き…




大好き…






『 岡田さんもありがとう。。 』

『 うんうん 』




突然、カトーマンが突拍子も無いことを言い始める。




『 そういえば、、、 』

『 なに? 』

『 岡田さんバレンタインは? 』

『 え? 』

『 チョコレート誰かにあげるの? 』




キター!

カトーマンの大胆不敵で予測不可能な発言!!





しかしこれを聞けば、岡田さんの好きな人が分かるかもしれん…

知りたい… てか、、岡田さんのチョコレート欲しい…。




『 えっとねぇ… 』

『 うんうん 』

『 うんうん 』


『 おとうさんでしょ、おにいちゃんでしょ、それから… 』


『 うんうん 』


『 うんうん 』






『 松井くん 』





なんだってー!!!!




平気で給食3回おかわりに行くあの肥満児・松井のドコが良いんだ…




『 へぇ…岡田さんって松井くんが好きなの? 』

『 ううん、ちがうよ、チョコ欲しいっていうからあげるの 』

『 そうなんだ… 』

『 松井くん、いつもチョコ食べてるでしょ 』

『 うん 』

『 チョコくれチョコくれってうるさいから (笑) 』

『 へぇ… 』




『 加藤くんにもあげよっか? 』

『 え? 』




『 どうせ沢山作るから加藤くんにもあげるよ 』




『 はっ!? 』






なに…




手作りなのそれぇー!!!!





『 ホントにぃ? 』

『 うん、じゃあ14日に学校に持ってくるね♪ 』

『 わぁ… わぁ… 』




なんだよ…

何でカトーマンが岡田さんからチョコ貰うんだよ…

ふざけんな、、折角ノートとか拾ってやったのにさ…





そんな風に心でブツブツ言いながらイジケていたその時、、




『 たかしくんは? 』

『 え? 』

『 たかしくんの分も持ってこようか? 』

『 ・・・。 』




素直に 『 欲しい 』 と言えば良かったんだろう・・・


しかしこの時のオイラは、そうは言えなかった。

オイラはカトーマンのついでに貰うのか、、

余り物を貰うのか、、、


くそっ、、そんなチョコレートなんかいらない。。。




岡田さんのことが好き過ぎて、その反動に怒りがこみあげてきた。

そう、好きな子に意地悪したくなるオイラのダメっぷりがあらわになった。






『 い、いらねぇよ、そんなもん 』

『 え? 』

『 それに学校にチョコとか持ってきたらダメなんだぞ! 』

『 ・・・。 』

『 だいたい、お前の汚ねぇ手で作ったチョコなんか食えるかアホ 』

『 ・・・。 』

『 ブスがカワイコぶってチョコあげんじゃねぇ! 』









『 最低・・・ 』




岡田さんは目に涙をため、ダーッと教室から出て行ってしまった。




『 ・・・。 』

『 ブスが! 』

『 好きなんでしょ? 』

『 誰が! 』

『 チョコ欲しいって言えば良いのに… 』




全くその通りである。。

オイラが素直だったらチョコも貰えたし、

大好きな岡田さんを悲しませるような事はなかっただろう。。




『 うるせーよ… 』




本当にオイラは今も昔も変わってない…






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