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■稽古十一日目〜二十日目

■稽古十日目魁!男塾2004年09月23日(木)
■稽古九日目2004年09月22日(水)
■稽古八日目公害2004年09月19日(日)
■稽古七日目ゴジラVSメカゴジラ2004年09月18日(土)
■稽古六日目ナイトメアー2004年09月16日(木)
■稽古五日目当方、アダルトサイトではございません2004年09月14日(火)
■稽古四日目半落ち2004年09月12日(日)
■稽古三日目警察だ!2004年09月11日(土)
■稽古二日目リアルな演技とは・・・2004年09月09日(木)
■稽古初日本がないっっっ!!!!????2004年09月07日(火)


■稽古十日目■  魁!男塾2004年09月23日(木)

読み合わせ稽古の際、演出の金さんからこんな事を言われた。


『五條(ごじょう)っていうキャラはね、男前なんだよ。もっとカッコよくやってもらいたいんだよね』


_| ̄|○ガクッ… まただ…。前にも同じような事を言われた。。

どうも今のオイラは、芝居だけでなく私生活でも『男前』な雰囲気は漂ってこない…


改善せねば!!!【決意表明】


実際今の所まだ配役の発表はされていない。けれど最近オイラが読み稽古の時に割り振られるのは五條役ばかりだ。

これはもうオイラの役が九分九厘ハードボイルドな警察官・五條に決まったという事を前提に、今から役作りを始めた方が良さそうだ。

まずはオイラに足りないもの、それはカッコよさである。

とにかく男性から見ても女性から見てもカッコいい男を目指してみよう。





故・松田優作。

言わずと知れた日本映画界のハードボイルド俳優の代表的存在。カッコよすぎ!!

21世紀になった今でも、当時の優作のファッションや仕草等は全く古くささを感じない。





ブルース・ウィリス。

オイラの周りに熱狂的ブルースファンの女性が3人いる時点でこの人の魅力を改めて感じたわけで。

『拳銃を構えさせたら全世界No1』な俳優だ!



しかし欧米人ってハゲてもカッコいいんだよなぁ…ある意味卑怯だ。

それに比べて日本人ときたら…




ビバ!! 角野卓造!



そう言えば、今回の公演メンバーの中に誰もが認める男前俳優がいる。

沖森健一である。

鍛えられたマッスルボディ。小さな顔には切れ長のセクスィな目に整った鼻と口、日本舞踊で培ったしなやかな身のこなしに、愛を語るにはうってつけな甘く優しい低音ボイスの、まさにジュノンスーパーボーイな美男である。


オイラの事をカッコいいって思ってる貴方!間違ってますよ?

沖森君を見れば、オイラがイケメンではなくつけ麺レベルだという事が分かりますからっ!


残念っっ!!!!(大丈夫、誰も思ってない)




本日の稽古終了後、そんな沖森君と中西ひふみの3人で帰った。


ちなみにひふみちゃんが沖森君を呼ぶ時は「沖森くぅ〜ん♪」であり、

オイラを呼ぶ時は「エロオヤヂとゐち」である。


天と地程違う…





前略、母ちゃん。
僕は今、この大都会東京の片隅で差別を受けています。




おい、ひふみ!この差は何じゃい!!!ワィに喧嘩売っとんのけ!!
(注:当然の事ながら本人には言えず、いつも通り心の中で叫びました)



しかしこの心の中で威嚇したオイラが、後に反省の一途を辿る事になろうとは…



それはひふみちゃんが口を開いた事により始まった。



ひふみ  沖森  とゐち


『ああ、今日は朝からお腹に溜まる物食べてないから何か稽古疲れたぁ』
『あらら、、肉でも食って栄養つけた方がいいんじゃない?』
『そうそう、肉食ってどんどん太れ。ブゥブゥブヒブヒ♪』
(とゐちを無視して) なんか、おかゆとかお魚とかしかノドを通らないの』
『ああ、でもそうやって少しでも栄養つけなきゃね!』
『魚とかおかゆって、何ババァくせぇ事言ってんだよ』
(とゐちを無視して) なんかこの頃胃が痛くってさぁ…』
『大丈夫?とにかく食べられるだけ食べて、ゆっくり休みなよ』
『なぁに言ってんだ、心臓から剛毛が生えてるくせに』
(とゐちを無視して) あ、うん。ありがとう♪』


(;´゚ё゚) …




俺、最悪にして最低。




今まさに、男前とダメ男の差がハッキリした。

_| ̄|○ガクッ… オイラって素直じゃないなぁ…

というか、どうして男前はそういう気の利いた言葉を嫌味なく言えるんだ!?



そういえば小学生の頃、オイラは同級生の岡田さんのランドセルを悪ふざけで水たまりに投げ入れ、泣かせてしまった事がある。

実は当時、オイラは岡田さんに甘く切ない恋心を抱いてた。

そう、好きな子には意地悪しちゃう、オイラはそんな照れ屋さんだったのだ。(カァイイ〜オイラ♪

誰もいない教室で、こっそり岡田さんのアルトリコーダーを吹いた位好きだったくせに…






意地悪しちゃうとか…アルトリコーダーとか…



全く成長してない……俺。



山田とゐちは本番までに身も心も魅力溢れるイケメンに変貌を遂げられるのか!?

結果は本番、本公演にて!!



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■稽古九日目■  2004年09月22日(水)

今日、稽古場に到着するや否や、オイラは嬉しい言葉を耳にする。


『えっと、台本が完成しましたので手の空いてる人から取りに来てください』


な、なんですとぉぉ!!!!

首を長くして待ち続けたオイラ達は我先にと本を貰いに駆け寄る。



見よ!この燦然と光り輝く台本を!!!




まず始めに、オイラは最終ページを開いてみる。

何故ならば、ちゃんと終わりまで書かれているかこの目で確認したかったからだ。

…だって、今まで使ってたのは前半部分までの台本だったから。





ちゃんと終わってるぅ♪


これでストーリーの全貌が明らかに!!


大  満  足  で  す  ★




というわけで、今日の稽古は原田さんが闘魂込めて書き上げた台本で行われた。

ああ、何だかようやく公演の稽古が始まったって感じして気持ち良い♪







( ´゚ё゚) ん?






あ!!!!



カァイイって使ってる!!



9月18日の稽古場日記『ゴジラVSメカゴジラ』より


オイラとおそろいだぁ♪(喜


ククク…どうだ、皆の者!これで分かったか!


プロの物書きは「かわいい」をカァイイと書くのだ!!!



鼻高々「天狗状態」の山田とゐち




読み合わせが始まり中間位に差し掛かった頃、突然稽古場の扉が開いた。



あ。



 カァイイ愛好家の原田さんだ!!!!!!!



!!!!



それにしても執筆で負った腱鞘炎による腕の包帯が痛々しい。


手には痛々しく包帯が!


しかし寝る間も惜しんで書いた脚本が、役者によって命を与えられる瞬間を見るというのは、やはり劇作家冥利に尽きるだろう…

そう、原田さんは、孤独に『上演台本』という敵と闘い続けた。

だからこそ、今度はオイラ達が彼女の思い描いた通り、若しくはそれを超える芝居をみせる義務がある。


原田さんの見守る中、自然とオイラの演技にも力が入った。



読み合わせ稽古を真剣な
眼差しで観ている原田さん




ああ!今こうやって日記を書いていて思ったのだが、

まさに原田さんは孤独と闘い続けた矢吹丈だ!!







あ。




 『 完 』だ!!!!



真っ白な灰になる程燃え尽きた戦士だけに与えられる言葉…それが『完』なのである。





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■稽古八日目■  公害2004年09月19日(日)

今日はやたらとおならの出る日だった。


前日の稽古終了後の飲み会で殆ど食べる事の出来なかったオイラは、自宅近くのカレーハウスCOCO壱番屋(通称:ココイチ)で大量のガーリックチップ(揚げニンニクスライス)の入ったカレーを食した。

それが今日、『ガーリックガス』という名の黄土色の悪臭に進化し、稽古場の空気を汚染していたのだ。


稽古場で臭いと感じた人がいたら、この日は全てオイラの仕業でした!(自供)



実はこの自宅近くのココイチ、偶然にも今回共演する関屋氏のバイト先だったという事が発覚!

しかも関屋氏はオイラの自宅から徒歩1分位の所に住んでいた。

まさに『醤油が切れたら借りに行ける距離』とはこの事だ。(オイラは全く自炊しないが)

とにかく偶然というものは面白い…ある意味運命を感じた。(照


オイラの行きつけのココイチで関屋氏がバイトをしている事が発覚して以来、そこに行くのが楽しみになった。


『えっと、ポークカレーにソーセージ、うずらの卵フライをトッピングしてライスの量は300グラムでお願いします』


と関屋氏に注文すると・・・


『ポークカレーにソーセージ、うずらの卵フライ、ロースかつガーリックがトッピングされ、ライスの量は400グラム


となってオイラのテーブルにやってくる♪


超 豪 華

左から、ロースカツ、うずらの卵フライ、ソーセージ、
ルーに浮遊している白い物体はガーリックチップ




オイラはかつて、こんなにトッピング豊富なカレーを喰った事があっただろうか!?



 関屋クン、いつもありがとうっっっっ!!!!!
関屋氏の友情に感動し涙する
山田とゐち(右)と関屋氏(左)




さて話を戻して、本日のダンスレッスンはカヨコがお休みだった為、サトミの指導で行われた。

カヨコと違い、普段ダンスのインストラクターをしているサトミのウォーミングアップはハードである。


はい、四つん這いになってください!腕立伏せしまーす♪


これが後に、大変な事態になろうとは…

言われたとおり四つん這いになり腕立て伏せを始める。


ワン、ツー、スリー…ばふっ!!!


 !!!!!



_| ̄|○ …しまった、、力みすぎて放屁してしまった。。



だが幸いな事に、稽古場内は大音量の音楽が流れていた為、周りに音は響かなかった。

ホッ…

しかしおならというものは、やはり音よりも匂いの方が人間の体に害を及ぼすわけで…



ま、まさか…後ろの人に気づかれただろうか??



腕立てが終了し、ドキドキしながらそおっと後ろを振り返ってみると…


 関屋氏がいた!!!!!!!



そう、オイラの真後ろで関屋氏が腕立て伏せしていたのだ・・・

彼は、オイラの『ガーリックガス・ファイアー』を直接顔面に受けた事になる。




(;´゚ё゚) ・・・


 すまん!!!許してくれ!関屋君!!!!
涙ながらに懺悔をする山田
とゐち(右)





でも、、、仕方ないじゃないか・・・






恩を仇で返す男、山田とゐちの稽古と放屁はつづく。



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■稽古七日目■  ゴジラVSメカゴジラ2004年09月18日(土)

さて、気になるキャスティングの件だが、どうやら演出の金さんは未だに悩んでいるようだ。

本日の稽古で『8割の人のキャスティングは決まりました』と言っていた。


だけど、オイラは分かってるんだ・・・


残りの2割にオイラが入ってる事を!!!!!!!!


そう、金さんは五條(悪役?)という役をオイラにやらせるべきか、他の役にするべきか迷ってる!


間違いない!


その五條の人間像というかキャラクター説明をされた時、オイラは是非やりたいと強く思った。

しかし、その役の候補にはオイラ以外にもう一人あがっている。(と勝手に予測している)


その一人とは、恐らく杉山氏だ。


クセがありアクの強い芝居をする『ソース味』のオイラに対して、杉山氏の芝居は非常にあっさりしていてナチュラル芝居な『醤油味』だ。

オイラがやるか杉山氏がやるかによって、恐らく芝居全体の印象が変わってくると思う。

どちらが良い悪いという問題ではなくて、やはり役者それぞれの持ち味というのがあり、それを生かすとなるとオイラと杉山氏とでは持ってる物が全く違う為、そういうものが作品全体に影響してくるのだ。


杉山氏は、つい最近まで高知で映画の撮影をしていた為、1週間程稽古を休んでいた。

その映画とは、今大人気の高知競馬の星『ハルウララ』を題材に扱ったものである。

元々杉山氏は俳優・渡瀬恒彦さんの付き人をやっていた人で、今回この映画の主演である渡瀬さんからお声がかかり、めでたく出演する事になったらしい。


強  敵  だ  ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・


杉山氏とは年齢も近い為、普段は仲良くお付き合いさせてもらっているが、やはり個人的にはライバルだとオイラは思っている。


今回、ホットロードには二人とも初参加だが、オイラは自分の妄想の中で彼との熱いバトルを繰り広げている。



熱いバトルを繰り広げる山田とゐち(左)と
杉山氏(右)【写真は妄想のイメージです】



 
それにしてもチィチィ(斉藤千春)はカワイイ…

カワイイというより、カァイイvv

彼女はダンサーだが、今回芝居にも挑戦する。

芝居は杉山氏同様ナチュラルタイプで、ありのままの自分で演じるタイプだ。

体が細くて、背がちっこくて、『一体どこから声を出してるの?』と言いたくなるようなアニメ声でふわふわぁ〜と言ったような感じの話し方をし、ふらふらぁ〜と言った具合に予測不可能な行動をする、まさに天然純度100%の『不思議ちゃん』である。

しかし、ダンスとなると急に目が輝きだし、機敏な動きで我々を圧倒する。

小さな体でエイッエイッって感じで踊るチィチィに、オイラはいつもハァハァハァハァ…と鼻息が荒くなるのである。


いや、、、鼻息が荒くなってる野郎はオイラだけではないはずだ!!!!


恐らく野郎どもの大半は、あのチィチィの愛くるしい姿に心奪われているに違いない。


ああ、チィチィをオイラのペットにしたい…  【黙祷】




本日も稽古が終わり、呑みに行った。

オイラは呑むとトイレが近くなる為、出来るだけ席を外しやすい位置に座る事が多い。

早めに店に到着していたオイラはトイレに行きやすいベストな席についた。


しばらくしてチィチィがぴょんぴょんぴょんっ♪って感じでやってきた。


か、かわいい〜いぃ♪(ハァハァ…)



チィチィを見つめて鼻の下が伸
びた山田とゐち【イメージ写真】




よ、よぉし、今日はチィチィを隣に座らせるぞ…


オイラはムラムラと下心を盛り上がらせる。(注:下半身は盛り上がっていない)


そして、小心者のオイラがドキドキしながら声をかけてみる。


『チィチィ♪ こっちに座っ・・・はぅぁ!!!!!




…チィチィは、オイラの言葉をベッカムも仰天する程のスルーパスでかわし、他のテーブルに座ったのだ。

そしてその後、オイラにとって信じられない光景を目の当たりにする。


『チィチィ♪』


その声は!!!


 杉山氏出現!!!!!!!!!


杉山氏、チィチィの隣に着席






負けた…。メカゴジラに俺は負けたよ…





前略、渡哲也さん。
僕は今、チィチィと貴方の弟の元付き人を背中で感じながら、独り寂しく手酌酒をしています。



嗚呼、今夜の酒は涙で割ろう…




さて、キャスト発表はいつの日になるやら…

オイラが狙っている役も、そしてチィチィもこのメカゴジラに持って行かれてしまうのか!?



結果は後日!!!(日時未定)



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■稽古六日目■  ナイトメアー 【本日写真多すぎ!】2004年09月16日(木)

いつもの時間に仕事を終え、いつものルートで稽古場に向かい、いつものように元気な挨拶を響かせ稽古場に入った。

『おっはよーございまーす♪』

すると、すぐさま森川氏がオイラの所へやってきて、不敵な笑みを浮かべながらこう言った。


『うははうはうはぁ〜♪ 山さんのホームページ、観 ま し た よ っ ! 』
(山さん=オイラ)



驚愕の事実を知らされ、悲鳴をあげる山田とゐち(写真はイメージです)



そう、彼の言うホームページとは、まさにこの『とゐち通信』の事である。

中でもこの『稽古場日記』は、稽古中のオイラの心の叫びやつぶやきがふんだんに盛り込まれており、非常に真摯な態度で稽古に挑むオイラとはギャップがあって恥ずかしいから、今回一緒に芝居をやっていく仲間にはこの『とゐち通信』の存在を隠していたのだ。


そう… 隠しとおすはずだった。


だってぇ、

『オナニーのやり方を知らないのに、セックスが上手い人みたいなものだ』とか
『オナニーが出来てこそのセックスだ!!!』とか…
『決してこっそりオナニーしたわけではない!!!!』とか……
『半勃ち。【HAN-DACHI】』とか………



_| ̄|○ 書くんぢゃなかった…



さらに追い討ちをかける出来事が。

稽古後の呑みの席で、突然那須ちゃんが声高らかに言う。

『とゐち通信の稽古場日記面白かったよっ!』


なにィ!!!!! 那須ちゃんまでもがこのページの存在に気付いていたとは!!!

そしてそのままその話題はみるみるうちに呑んでる皆に感染する。

まさに映画アウトブレイク状態だった。


『え?何?とゐっちゃん、ホームページ持ってるの?』

『お、見たい見たい!!!』


ヽ(`Д´)ノ みんなお願いだ!これ以上俺の心の中を覗かないでくれ!!!






嗚呼、何という事だ。わずか公開3日目にして公開した事を後悔する事になるとは…

こんな日記を皆に読まれたら、まるでオイラが稽古場で『今晩のおかずのネタ探し』をしていると思われてしまう…





・・・その晩、小心者のオイラは悪夢にうなされた。


その悪夢とは『とゐち変態説』が瞬く間に広まるというものだった。






























目が覚めた・・・


…もう秋だと言うのに『寝汗のつゆだく状態』で目覚めたオイラの気持ちは固まった。







昇天。



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■稽古五日目■  当方、アダルトサイトではございません2004年09月14日(火)

ダンス漬けな一日だった。

やはりどうやらどうあがいても全員踊らなくてはいけないようだ。

プロのダンサー、カヨコとチィチィの指導のもとダンスレッスンが始まった。


『ところで、これ何踊り?』

え?ヒップホップ????

オイラは現在三十路まっしぐら、まさにヒップアップ世代だぞ?(違



【写真】元ヒップアップの島崎俊郎



…ここでギャァギャァわめいてもしょうがない。公演を成功させるには完璧にマスターしなくてはならないのだ。


とりあえず、言われた通りリズムに乗ってみる。

基本のリズム取りは何とかクリア。(明日になったら忘れているかも…)


しかし、ここからが問題だ。

このステップのまま歩いたり回転したりと様々な動きを付け加えていく。

これが基本の動きだというのだから、本格的にダンスが始まったらどうなるんだ?という不安が襲ってくる。


そんな不安に更に追い討ちをかけるように、カヨコから鬼のような言葉が発せられる。



『はーい、出来た人は左側に寄って下さぁい、新しいのやりまぁす♪』


そして、


『あ、貴方できてるね、貴方も大丈夫ねっ♪』



と、みるみるうちに左側【勝ち組】にみんな移動。

気付けば右側【負け組】に残されたのはオイラと●●さんと●●君の3人だった。
(プライバシー保護の為名前は伏せてあります)


左側に寄ったメンバーは、まるで北朝鮮の『喜び組』のように足並み揃えて踊り続ける。



【写真】喜び組のように踊るメンバー(写真はイメージです)



休憩時間


音楽が流れっぱなしだったので、それに合わせて少し独りでリズムに合わせて動いてみた。


あれ?今オイラ出来てる???

流れていた曲は、本番で使う予定のものでテンポが早いものなのに。

何となくリラックスした状態で音楽を聴きながら軽くステップしてみたらリズミカルに動く事が出来たようだ。

確かにまだまだタコ踊りって感じの不可解な動きだが、一応リズムに乗れるようにはなってる。

まあでもこんなのは初級のうちの初級レベルなんだろうけどね…



しかしまたどうしてゆっくりやってみるという基礎が出来ないのに、早いテンポでやるという応用が出来るようになったんだろう??おかしい。あやしい…

やはり偶然だろうか?? これじゃあまるで、


オナニーのやり方を知らないのに、セックスが上手い人みたいなものだ。


そんな事ありえない!


オナニーが出来てこそのセックスだ!!!(激しく主張)



…と、とにかく、明後日木曜日もダンスレッスンだ。

ちゃんとオナ…ステップがゆっくりも早くもちゃんと出来るかどうか確認しよう。



それにしてもダンスの後の疲れは清々しいものだった。

おかげでパンツびちょびちょのぐちょぐちょ



決してこっそりオナニーしたわけではない!!!!(誰もそんな事疑ってない)



はたして、山田とゐちは本番までにダンスをマスターする事が出来るのだろうか!?

結果は11月本公演にて!!!



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■稽古四日目■  半落ち2004年09月12日(日)

今回の作品は歌ありダンスあり。

出演者陣にプロのダンサーを数人起用して、ちょっとした歌と踊りのシーンを盛り込ませる予定だ。

今回参加するダンサーにチィチィサトミ、それからカヨコという女の子がいる。

3人はダンサーとしては様々なステージに出演しているようだが、台詞のある舞台に出るのは皆今回が初めてだという。

これから稽古をしていく中で、芝居の訓練をし『演技の出来るダンサー』に育てていくとの事だ。

とは逆に、オイラ達役者陣も歌と踊りがあるらすぃ…

(*´゚ё゚) …


ダンサーの3人が初めて皆の前で踊りを披露してくれた。

『新宿笑猫亭』という名のバーでセクシーダンスを踊るという設定なのだが、

稽古用ジャージにTシャツ姿でセクシーダンスを踊る3人を目の当たりにしたオイラは、


半勃ち。【HAN-DACHI】



一瞬、俺のEDが治ったかと思った…

凄い動きだ…人間じゃねぇ…

体がバネというか海の中でユラユラ揺れているワカメのような体の動き。

このワカメは『今晩のおかず』になるか?と妄想は膨らむばかり。

いやいや…まてまて。。。今は稽古中だっち…何を考えてるんだ、俺!!!

と、幽体離脱していたオイラの体が再び意識を取り戻す。


しかし、これをセクスィなドレスを着用して踊ったら一体どういう事になるのだろうか…

深夜の歌舞伎町の危険な匂いがプンプンしてきそうで面白そうだ。



彼女達が台詞に初挑戦。

声が小さく、聞き取りづらく、棒読みに近かった。

しかし演出家がアドバイスすると、すぐにコツを掴み、言われた通りにやってのける。

…さすがはプロダンサーだ、呑みこみが早い。

また3人とも芝居芝居していなく、ナチュラルな演技が出来ていてそれぞれ自分らしさが出ている。

役者というものは、色々な作品を観たり、技術を磨く為に訓練したり、深く考え込んだりするせいで、本来一番大切な『ナチュラルさ』を失いがちだ。

逆にこういう芝居経験のない人は、技術も何もない為、自分らしく台詞を発する事しか出来ないが、それがまたいい味となって魅力的である。

同時に、オイラ達のように訓練を受けてきた役者がこういう人たちの芝居を観ると大変勉強になったりする。

失いかけていたものを思い出させてくれるからだ。


そういう意味でも、今オイラは高校演劇が観たくてしょうがない。



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■稽古三日目■  警察だ!2004年09月11日(土)

初めての土曜日稽古。

オイラは『リーマン俳優』、つまりサボりーマンと俳優の二足のわらじ状態。

いつもはスーツを着たまま稽古場に行っているのだが、今日は会社が休みなので初の私服での登場だった。

『おおおお!とゐちさんってスーツと私服とではかなりギャップがありますね!』

皆驚いてた。

スーツ姿のオイラはまさにインテリ?メガネをかけ、髪の毛も寝かせ、爽やか青年(過剰な表現)な感じに対して、私服姿のオイラは年甲斐もなく派手めな格好をしてたりする。


【写真】ひたむきに仕事をする山田とゐち



そう言えば、1年位前だろうか?

日曜日の朝、友達と映画を観に行く事になり、歌舞伎町をフラフラしていた。

友達は全身ユニクロちっくな格好をしていたが、オイラはサイケデリックな柄シャツと、ベルボトムのパンツ。

そこに一人の中年男が声をかけてきた。


男  ちょっと君

俺  はい?



あまり見慣れない警察の制服を着た人だった。


男  職務質問なんだけど、カバンの中身を見せて貰っても良いかな?

俺  え?

男  良いから早く見せて

俺  あ、はい…



男はオイラのカバンを勢いよくガバッと開けると中をガサゴソとあさり始めた。
非常に雑に扱うので少々腹ただしかったが、その時はあっけに取られており言われるがままになっていた。


男  これ、何?

俺  整髪料ですけど…

男  開けていい?

俺  ああ、どうぞ。

男  これは?

俺  メガネケースです。(見りゃわかるだろ…)

男  開けるよ?

俺  ええ。



ふっと後ろを振り返ると、同じ制服を着た男が二人立っていた。


俺、囲まれてる!!!!!!!!!!!


俺  何なんですか、一体?

男  ん?あのね、最近覚せい剤を所持した若者が増えてるから調べてるんだよ。

俺  そうなんですかぁ…



俺、疑われてる!!!!!!!!!!!


今頃気付いた…彼らは麻薬取締り専門の警察だった。


男  何?これから家に帰るの?

俺  違います!これから遊びに行くんです!!



…こいつ俺が朝帰りする所だと思い込んでやがる…


男  ねえ、本当に持ってない?どこかに隠してない??

俺  持ってるわけないでしょうが…

男  おかしいなぁ…



『おかしいなぁ』って…何を根拠に俺が覚せい剤を所持してると思ったんだよ…


散々オイラのカバンをグチャグチャにした挙句、

『まあ、気をつけて帰れよな』

と言い残し男達は去っていった。


_| ̄|○ 『気をつけて帰れよな』って…最後まで疑われてた…オイラはこれから映画に行くだけなのに…

そういえば、友達は全く疑われてなかった…


差別だ!!キャベツだ!!レタスだ!!(謎


ひたむきに生きているサラリーマン俳優のこの俺を、『刑事の勘』と称して人を外見だけで判断し、職務質問するのが最近の警察なのか??


そう言えば今回の作品には、新宿に爆弾テロ予告があったせいで東南アジア系の人間が見た目だけで疑われてるというエピソードも盛り込まれている。

そんな皮肉めいた所にも注目してもらいたい。



てか、今気付いたんだが…


これ、稽古場日記になってない… _| ̄|○



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■稽古二日目■  リアルな演技とは・・・2004年09月09日(木)

今日も本読み。悪役を読んだ。


悪役だから、いかにも悪っぽく、悪を『表現』する感じで読んでみた。
終始声を低くして、目をギラギラさせて、悪ぶった口調で。

その結果、金監督にこう言われた。


『悪役ぶってるだけで、山田とゐちが見えてこないなぁ・・・』

『その役の中にとゐちらしさが見えれば良いんだよ、観客にね。』


しばらく考えた。

確かに普段生活している中で、悪い人っていっぱいいる。

その人達って普段からいかにも『悪っぽく』ふるまっているだろうか?

決してそうではない。

普段良い人っぽく見える人の中にも悪い奴は沢山いる。

エリートサラリーマンが痴漢したり、真面目に勉強している学生が殺人を犯したりしていたりする。

そういう人たちって、普段から声を低くして、目をギラギラさせて、悪ぶった口調で会話してるわけではない。

その人らしく過ごし、そして悪事を働いてるわけだ。



やはり、演技がリアルでないとお客は引いてしまう。

悲しい場面で、『私は悲しいのよぉぉぉ!!!』って悲しさを表現すると観客は、

『ハイハイ・・・』

っていう気持ちになる。



これって普段の生活でもあるよね?

例えば貴方の目の前で知り合いが貴方に話を聞いて欲しくて、わざとらしく『はぁ〜あ…』って深いため息をついたとする。

そのため息を聞いて皆さんはどう思いますか?

そのため息が仲の良い友達のものなら『どうしたの?何かあったの?』って心配して声をかけるかもしれないけど、そうじゃなくて普通の友達とか顔見知り程度の人だったら

『なに悲劇のヒロインぶってるんだこいつ?』

とか

『何か俺(私)に話聞いてもらいたそうだなぁ・・・聞くの面倒だなぁ』

って思いません?

つまり『私は悲しいですよ〜』って相手が信号を出してくると引いちゃう事ってありますよね?



え?ない??


…もしかして、、俺だけ??





話を戻して…

観客にとって舞台で演じてる役者は、言ってみればその『顔見知り程度の人レベル』みたいなものかなぁと思ったんです。

つまり、『私は悲しいのよぉぉ!!』ってアピールする演技は観てる側は『あっそう』とかって思っちゃうし、同じように『俺は悪役だぜぃ!』って感じで演じると『ふーん』って思っちゃう。

何よりも、

『私は今悲しいシーンを演じてます!だからお客さんも悲しんで下さい!』

とか

『俺は今悪役です!悪い奴なんでそういう目で見てください!』

ってな感じで、お客は好き勝手に観たいのに、その感情を決め付けさせてしまう結果になる。

言うなれば『感情の押売り』みたいなもんだな。

はっきり言って金を払って観に来てるのに、押売りされた気分で不快度数も倍増だ。


役者と言っても人間なわけで、台詞を読み上げる機械ではないわけだから、普段の生活をリンクさせて、いかにしてリアルに演じられるかがポイントとなってくる。

まるで舞台上で普段の生活が見えるかのように演じられたら、観客も引き込まれていくのだろう。

例えば普段の生活で悲しさを人に見られたくない時って、逆にわざと明るく振舞ったりして悲しい感情を押し殺し悲しい表情を見せなかったりする、それがリアルだ。

悪人も、普段は良い人ぶっていて、悪いことするその瞬間だけ悪の表情やしぐさになる、それがリアルだ。




今回の公演はそれをベースにして自分の役作り上げていきたい。

あくまでも『リアル重視』

それを改めて感じられた今日の稽古でした。


多分初歩的なことなんだろうな…これ。

まだまだだな…俺。



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■稽古初日■  本がないっっっ!!!!????2004年09月07日(火)

今日から稽古が始まった。
やはり稽古初日というものは、いつもの事ながら緊張する。
この仔鹿のように怯える気の小さい性格を何とかしたいものだ。


それはさておき、稽古初日はこの言葉からスタートした。

『ええっと、すみません、脚本まだ完成してません』


それを聞くや否や、オイラは心の中でこう叫ぶ。


台本がないっっ!?台本がなければ演じれませんよ!!



・・・あ、何かシチュエーションは違えど、似たような台詞を言った奴がいたな・・・えっと・・・





あ。




黒板純(北の国から)



こいつだ。





電気がないっっ!?電気がなければ暮らせませんよ!!!



俺は一瞬、純の魂と同化した。


しかし、芝居の良し悪しは舞台の上に立ってしまえば役者にかかっていると言っても過言ではないが、そのベースには良い脚本と良い演出が必要不可欠となる。

  脚本の原田さんの右腕に包帯が巻かれていた。
腱鞘炎になったらしい。
恐らく、執筆によるものだろう。
今回の公演、かなり力を入れているというのが伝わった。

期待に応えねば・・・

というか、オイラは今まで稽古初日から完成された台本を貰って稽古していたので、これが異常事態だと思い込んでいたのだが、こういう事はしょっちゅうある事らしい。
三谷幸喜や井上ひさしもこんな感じで台本が仕上がるのがいつも遅れる。
特に井上ひさしなんかは、あまりにも遅すぎて公演が延期になったり中止になったりする事もあるらしい…
そこまで酷いのはどうかと思うが、やはり、お客さんは高いお金を払って観に来て頂くわけで、それを考えるといい加減な本は書けないわけだ。



とりあえず、オープニングから20分位の台本だけは貰えたので、それを使って読み合わせが始まった。
実は本も仕上がっていないが、実はまだ配役も決定していない。
配役が決まるまでは、色んな役の台詞を読まさせてくれる。

これはこれで楽しい☆



黒板純は電気がなければ暮らせないとぼやいたが、オイラ達役者は本が無かろうと何も無かろうと体一つで何でもやれる。


ただしそれを観てくれる人がいなければ、それは単なる独り遊びで終わってしまう。

オイラ達には観客が必要なんだ。



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